2015年2月15日日曜日

BIG EYES

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TOHOシネマズ梅田でBIG EYESを観ました!

一世風靡をした絵画作品が実はゴーストペインターが全て制作…!
しかもそれが本人の奥さんだった…!しかも実話…! という
フムフム、それはどうしてかなどうしてかな?と鼻息荒く興味津々に
なってしまう内容で監督はティムバートン!

さすがティムバートンだな〜と見入ってしまう
色使いとかセットの美しさは、
ファンタジーの世界でなくともばっちりでした。
この時代のアメリカの空気が合ってるのかな。

奥さんにゴーストペインターとして作品を作らせ続けた
ウォルターキーンを演じたクリストフヴァルツの
詐欺師っぷりというか人としての鬱陶しさがすごくて、
間違い無くそこが見所になっています。
ニタニタとマッチを燃やす姿なんてちょっと忘れられませんね…

ただ、私たちはそんな彼が本当のところは何を思っていたのか、
よく知ることができません。知れなさが印象的でした。

作品を実際に作り続けていたマーガレットキーンを演じた
エイミーアダムスの地味さというかすごい情熱がある筈なのに
全然外に伝える術を知らない、生まれながらに
スポットライトを浴びれなさそうな感じもとても合っていました。
やっとこさ自分の絵について語れる!という時がきても
数秘術の話しをし出したときなんてもう…。

「知れなさ」という書き方をしましたが、
私はマーガレットと絵の関係性が、
今ひとつ伝わらない部分が残念でした。
というか、BIG EYESというマーガレットが描く
作品そのものに関して、ちょっと距離を置いた作りだなと思いました。
描いた絵は彼女にどう映っていたか。
というか、どうしてあのような状態でも描き続けていられていたのか!

あとライターさんとかマーガレットの娘さんとか、
脇役の使われ方がちょっと物足りなかったですね。
あんだけクリストフヴァルツのオモシロ劇場っぷりが
濃いとむずかしいかもしれませんが。。。

2015年2月2日月曜日

百円の恋

シネリーブル梅田で「百円の恋」を観ました。

主役がめいっぱい輝いている映画ってやっぱり良いネ!
この映画を観た誰もが言うことを私も言いますね
安藤サクラが最高に炸裂していた映画です!
頭のてっぺんからつま先まで、凄まじい説得力だった。

序盤のどうしようもないニートっぷりに
優しい母親までにも「下水道みたいなニオイさせて…!」という台詞を
浴びせられていた主人公の一子が、文字通り本当に右往左往しながら
始めた新生活の中でなぜか出会ったボクシング。

個性的なキャラクターたちが終始映画を賑わせていたけど、
やっぱり何よりも一子がボクシングに
のめり込み始めてからの爽快感がたまらなかった。

本能むき出しにウウウウと唸る姿、悔しい時に動いてしまう身体、
ダンスをするように練習をする姿、
そしてラストのあの日を迎えるまでの彼女の表情には
本当に胸を打たれるものがありました。

あと、一子が可愛いんです。
彼女が初めて観に行ったボクシングの試合で
「あれ、いいなあ…」と憧れた動作があって、
それを彼女自身が後に体感することになるんだけど
そのピュアな姿が本当に可愛くて泣けちゃいました…。