2018年9月30日日曜日

「THIS YEAR’S GIRL 彼女に夢中!!」11月号


お知らせです。

京阪神エルマガジン社「SAVVY」11月号(9/23/2018発売)カルチャページの映画コーナーの「THIS YEAR’S GIRL 彼女に夢中!!」のイラストカットを描かせていただきました。第4回は「チューリップ・フィーバー」主演のアリシア・ヴィキャンデルです。

その姿を観ているだけで驚きを隠せないほどの美しさ。全パーツが神の判断により配置されているかのようです。そしてお顔が小さいの、折れてしまいそうなくらい華奢で、それがまた可憐なの。「リリーのすべて」や「コードネームUNCLE」の時とはまた違う、運命的な美しさに思わずため息が出てしまいそうでした。

彼女が演じたのは孤児院で育ち、生活のため裕福な商人と結婚をしたソフィア。ようやく手に入れた豊かな生活なのだけど、夫が雇った無名の画家とフォーリンラブ!その夫を我らがクリストフ・ヴァルツが、そして画家をデイン・デハーンが演じます。

「レオ様の再来」と言われているデイン・デハーン、ちょっともう本当になんと言っていいのかわからないほどの美青年ぷりを画面いっぱいに充満、アリシアとのツーショットなんてこっちがおかしくなりそうなくらいの…景色!

そして説明だけ聞くとクリストフ・ヴァルツがすっかりしょーもないお金だけもってるおっさんかのようにも感じますが、(そして実際なかなかキモイ)それだけではないとても複雑な感情の動きを見事に表現しており、さらに彼の演技が好きになりました。

そしてタイトルのチューリップなのですが、今では信じられないほどに高価だったチューリップが物語のキーとなります。とんでもない時代、とんでもない展開、とんでもない美男美女、そんな映画。

2018年9月6日木曜日

タリーと私の秘密の時間(Tully)

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余談ですが、元・朝日ホールの新しいスクリーンは本当に雰囲気が素敵ですよね。椅子はやや背もたれが小さいのですが、劇場に入った瞬間にウフフ〜映画みるぞ〜ととても鑑賞欲をかきたてられます。映画が映し出されるスクリーンは、ステージの真ん中よりに配置されているので、席からはやや遠目です。普段から4〜5列目を好むわたしは、ここでのマイベスト席は2列目です。

ジェイソン・ライトマン監督、脚本はディアブロ・コディ、そして主演はシャリーズ・セロン。(今作はプロデューサーも)あの「ヤングアダルト」チーム再結成です!

ああ、シャリーズセロン。今や世界で一番強いオンナとの呼び声も高い彼女ですが今作の役作りのため18キロも増量!40歳で3人目を出産し、育児に追われ疲れきった母親のマーロをすばらしい説得力で演じました。学校から呼び出しをくらい限界を迎えてキレる姿、母乳が染みたジョギング服で倒れこむ様子、ぶるるんとたるんだお尻やお腹!生きた女性が壮絶な日々をなんとか前へ進もうとしている姿をしっかりと感じることができます。

そんな彼女の元へとやってきたのは"ナイトナニー"、夜に赤ちゃんの面倒を見てくれるアルバイトをしているタリーでした。イッパイイッパイのマーロをとても不思議な包容力で助けてくれるタリーを演じたのはマッケンジー・デイビス。最近では「ブレードランナー2049」に娼婦マリエット役で出演していた、スラっとしたカナダ人のカワイコちゃんです。(Wikipediaによると、シャリーズ・セロンは177cm、マッケンジー・デイビスは178cm...)

若さと美しさだけでなく、好奇心や知識、人生に対しての気力…なんとも言えない輝きに満ちたタリーに最初こそはぐぬぬ…と引け目を感じてるようなマーロでしたがタリーの仕事っぷりに心身共に助けられます。ナイトナニーを雇い始めてからの彼女は元気を取り戻しつつも、それでもどこかで、「タリーは、いいわよね。なんでもできるわよね。」という羨望の思いを持ち続けていました。

その思いこそが、この物語においての、大いなる希望だなと私は思いました!

しかしマッケンジー・デイビスの凄まじいキュートさよ!何にもとらわれない自由奔放な振る舞いや、薄いブルーグリーンの目でこちらをじっとみつめてくるしぐさが最近ではあまり見ない、やや久しぶりな可愛い女性像という感じでたまらなかったです。登場時のボルドーのノースリーブでヘソ出しはもちろん、デニムのオーバーオールにちびT(やはりお腹が見える)、白の丸えりTシャツに黒いキャミワンピ重ね着and腰に赤いチェックのシャツ…衣装もすべてとっても可愛かったです。

控えめに言う必要もないくらいに最高に魅力的なタリー。一度観たら忘れられないほどに、素敵でした。

ところで育児に追われて大変だったその時、マーロの夫は何してたかって?ヘッドホンつけてゾンビ倒してました。けれども、マーロがとても愛情深く、彼のことをタリーに話すシーンはすごく好きでした。