2015年8月31日月曜日

AMERICAN SNIPER

(画像クリックで大きく表示します)

大阪ステーションシティシネマでアメリカンスナイパーを観ました。

2014年末あたりから劇場でこの映画の予告編を
見かけるようになったのですが、
この予告を見た上で本編を見逃す気にはなかなかならないんじゃないかな…
というほどのインテンスさでしたね。これです

ブブブ、ブラッドリークーパー?と驚いてしまったのですが、
役作りのため超ワークアウトして20kgほど体重を増やしたそうです。
役作りにおけるこういう話しは良く聞きますが、
やっぱりすごいことですよね。そして映画を観た後にクリスカイル本人の
画像も見かけたのですがなんともいえないそっくり加減に驚きました。
肉体ってそのひとそのものだなと映画を見てるとしみじみ思います

もちろんのことですが、この映画はアメリカでは大変な話題になったそうです。
気になって、ブログとかレビューとか、いろんな人のリアクションを
読んでいて思ったのですが、人によって大きなズレが生じてるなと思いました。
まるで違う映画を見ていたくらい対象に対してのギャップを感じました。

私が観たこの映画は、主人公のクリスカイルが、ただただ全てを
失っていくばかりの物語でした。
こんなエンドロール、突き放しがすごい。

彼が「誰にもわかってもらえない」と実際に言葉にすることは
決して無かったけれど、彼がとある人物が「いなくなった」とわかった時に
泣きはじめる姿、そして本当に画面が真っ白になり
誰がどこにいてなにが起きてるかわかんないほどの砂ぼこりのシーン…
あんな景色をスクリーンで見ることになるなんて思わなかったけど、
呆然とした気持ちで見入ってしまいました。

カントリーミュージック、ビール、ロデオ、教会、リアル背中ダーツ(!)
そして彼の父親の言葉:
「この世には羊、オオカミと番犬がいる」という言葉
「番犬の正しさ」を信じ、待っていたのはなんてなんて皮肉な結末

クリントイーストウッドの映画これからももっともっともっと観たい〜

2015年8月19日水曜日

はじまりのうた / BEGIN AGAIN


(クリックで大きく表示されます)

シネリーブル神戸ではじまりのうたを観ました!
原題はBEGIN AGAINという素敵なタイトルです。

ンンンとにかくキーラナイトレイが超可愛いし
おしゃれだしすっごく歌声が素敵だしンンン
キーラナイトレイが最高だ、最高!!

私は、ニューヨークに5年ほど住んでいた時期がありました。
ニューヨークらしいというのは、どういうことか。

希望を胸いっぱいにこの街に恋人とやってきて、
失恋して慰めてくれるとても優しいデブな親友な男の子がいて、
(こういう人間関係をみるとすっごく安心します)
その子と夜通し曲をつくってふざけて元彼の留守番電話に歌をのこして、
素性のわからない人となぜか意気投合し、信頼し、
共に工夫をこらしながら自分の想いを形にする。。。。というのが全て、
ニューヨークだな〜ニューヨークだな〜と思って観ていました。

らくちんだけど可愛い、自分のお気に入りをリラックスしながら
身にまとう、まさにシティガールなおしゃれが
とっても!お似合いなキーラナイトレイがとにかくみどころです。

アダムレヴィーンも超ハマってました。
あとフォックスキャッチャーをみたばかりだったので
マークラファロの胡散臭さが別人のようで感心しました。

ニューヨークの街がきらきらと輝く、
観た後は爽快感で溢れる映画でした。
特にラストシーンのキーラナイトレイが魅せる
美しい美しい想いを秘めた表情が素晴らしいです。

その時に流れてるのがLost Starsです。
この曲の余韻がいつまでいつまでも残りました。

2015年8月14日金曜日

フォックスキャッチャー

スランプでした!でも映画は変わらず週1で観てました!
新しいiMac買いました!もうどうにでもなーレ!
2015年もすでに8月!今のとこ30本観てます!
目標は目標なので観た映画についてはこれからコツコツ描きます!



(画像クリックで大きくなります)


大阪ステーションシティシネマでフォックスキャッチャーを観ました。
2月に観た映画ですが現時点で2015年私としてはベスト1です!

今回のチャニングテイタムはすごい。
とにかく暗い。なんかすごい傷ついてる…。
今にもこなごなに割れてしまいそうな
ガラスでできてまーす!というオーラがすごい。マッチョなのに…
(これが、あの、マジックマイクの、チャニングテイタム!?!?)

彼の、表情で。子供達に向けられた視線で。
お金を受け取る際に名前を間違えられるタイミングで。
一人でめちゃくちゃ不味そうなハンバーガーや
インスタント麺を何故か生でバリバリと頬張る後ろ姿で。

オリンピックの金メダリストという経歴は、
結局のところ彼の人生をどうにもしてくれなかったという…
なんともままならなさすぎる状況が
映画開始の15分で本当に良く伝わりました。

…唸ったよ〜! すごい〜!

そんなマークに夜中に突然身元を名乗らない
超怪しい電話がかかってきます。
「明日の朝一番の飛行機にのってこっちへ来い」とか… 
普通に考えてすごく怖いと思うんですけど…
「オレ…誰かに認められたのか…?」と
目を一気に輝かせるマークがいじらしすぎる!!

そしていざ呼び出された超豪邸におそるおそる入ってみると
現れたのがどう見ても…なんか…
人としての具合が悪そうなオジサン…
これが特殊メイクが施されたスティーブカレルなのですが
最初画面にあらわれた時にはびっくりすると思います。
血が流れてなさそうすぎる…

マークとデュポン、これがこの二人の出会いです。
とてもいびつな形の友情の物語のはじまりです。

マークとデュポンは非常に大きなコンプレックスを抱いています。
そしてデュポンに関して言うと、本当に悲しいひとです。
その悲しさを解消しようと力づくで物事を進めてしまいます。
ていうか、進めれるのです。お金があるから。
けれどもその悲しさは、彼の人生の中でなんどもこだましていくものでした。
そしてそれは後に、大変な悲劇へと導いてしまいます。

その引き金となってしまったのはマークの兄、デイブの存在です。
デイブの明るさ正しさ全うさ、そして何より、
孤独「じゃなさ」が大きく何かを狂わせます。
(マークラファロの醸し出す健全さがすごい!)

この映画を観ていて、私も、デイブの正しさに、
思わずひるんでしまいたくなるシーンがありました。
孤独を知らない人の暖かさが圧倒的に冷たく感じてしまいました。
そういう時に、わたしは本当に小さな理解ですが、
この後とんでもない悲劇を起こしてしまったデュポンの
深い深い闇を…少しでもわかるような気持ちになります。

その他にも、デュポンなりの他人に対して気遣いが
(ほんっとーにデュポンなりのですが)
いくつか伝わってきたりするシーンもあり、
なんとも言えないような切ない気持ちにもなりました。
そんな思い出をくれた映画でした。


…ところでパンフレットに書いてあったのですが、
ベネットミラー監督は数年前にいきなり見ず知らずの人から
「あんたはきっと映画化したくなるはずだ」と
この事件の記事のコピーを渡されたことがこの映画を作ることになった
きっかけだったんですって…!(ぞわ〜)