2018年11月30日金曜日

「THIS YEAR’S GIRL 彼女に夢中!!」1月号


お知らせです。

京阪神エルマガジン社「SAVVY」1月号(11/23/2018発売)カルチャページの映画コーナーの「THIS YEAR’S GIRL 彼女に夢中!!」のイラストカットを描かせていただきました。第6回は「メアリーの総て」主演のエル・ファニングです。第3回のダコタちゃんに続き、妹の彼女が登場ですね。

エル・ファニング、今めちゃくちゃ勢いありますよね。記事内で井口さんも書かれていましたが、ある時のキルスティン・ダンストを彷彿とさせます。透き通るのかな?というほどに白い肌に、光があたると輝くホワイトブロンド。ブルーグリーンの宝石のような瞳。あまりにも可愛くて、その要素が危ないほどです…。つまり尖っている。彼女の表情は本当に多様で、あどけない少女っぽさ、見るものすべての心を奪うガーリーさ、そしてはっきりとした立ち位置を示すその強い女性らしさ、すべてがエル・ファニングらしさを作りあげます。あーん!どこまで魅力的なの!

ニコラス・ウィンディング・レフン監督の「ネオン・デーモン」に出ていた彼女の役に対する説得力ったらもう。だんだんと自分の輝きを自覚していく過程も素晴らしかったです。

「メアリーの総て」では、あの有名なフランケンシュタインを生み出したメアリー・シェリーを演じます。『あの』フランケンシュタインを生み出したのはたった18歳の少女でした。彼女の生い立ちから初恋に落ちるその瞬間、そしてその相手との関係、フランケンシュタインというキャラクターを作りだすその様子をじっくりと見ていくことができます。

とにかく美術や衣装がメチャキュート!ややゴシックテイストですごく上品。いろんな衣装を身にまとうエルがとにかく全部似合いすぎてそれを見ているだけでもとても楽しめます。特に寝巻きがかわいすぎです。部屋のインテリアや小道具もとても素敵で、オッシャレーで、身を乗り出してスクリーンを凝視してしまうほどでした。

また、主人公のメアリーに大きな影響を与える出来事として、彼女の母親がメアリーを出産する際に亡くなってしまっていることがあります。メアリーにとって、「死」は学ぶものでした。母親のお墓から最初に文字の読み方を学んだと話すエピソードから、よりそういう印象を感じました。メアリーの孤独と苦悩、そこから創造する瞬間をとても細やかに描いています。

メアリーと駆け落ちしていまうクズ旦那の感情の揺れ動きもとても面白いです。ところで彼を演じる ダグラス・ブース、高畑裕太さんに似ていると思ったのは私だけでしょうか?